セッション後「お贈りした詩」

 

毎回、対面セッションが終わってから数日のうちに、詩をお贈りしています。

そのあと、2,3ヶ月推敲して完成したら、改めてお送りしています。

その詩の掲載についてご承諾をいただきましたので、お載せしました。

お贈りした方にしか分からないかもしれませんが、当日の雰囲気が伝わればと思います。

 

*イベントでの「お守ル」づくりには、当日の「お守ル」のみのお渡しとなります。


ある晴れた日。

 

この日は、お天気がよくて、お気持ちで作ってきていただいたお弁当を外でいただきました。本当にご馳走様でした。気持ちを込めて作っていただいたのが伝わってきて、優しい気持ちになりました。

 

下記の詩(言葉)は、その彼女にお贈りしたものです。

 

詩を受け取った彼女からの感想は、一番下にありますので、ご興味あるかた、ご覧ください。

 

 

 

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『魚』

 

 

幼いわたしは ある日突然に 海に向かった

誰の見送りもなく かすかに香る 潮の匂いを頼りに

 

海は

思ったよりも 汚れていて

思ったよりも 生々しい命たち

 

気持ちよくなかったけど

溺れないように

手を動かし

足をばたつかせていた

 

何故泳いでいるのかは分からないけど

泳ぐことが 生きることだった

 

 

 

 

大人になったわたしは ある寒い朝 川にむかった  

胸から湧き出す衝動を抑えきれず 遠い山を見つめ泳ぎはじめた

 

後ろを振り返ってみると

水平線はまっすぐで 波が碧く煌めいていた

 

海にお礼を言うと

 

「どういたしまして」

 

と声が聞こえた

 

海にありがとうを言うたびに

自分の体にありがとうを伝えるたびに

全ての命にありがとうと祈るたびに

 

水はどんどん澄んでいき

元気に動く わたしの足の指先までも見えてきた

 

 

 

流れに逆らい

腕がちぎれるほどに泳ぎ続けたら 

海から川に流れ入った

 

河原が見えたので這い上がった

 

足はふらふらと砂を掴み

体は冷え切ってしわしわ

 

大きな岩に寄りかかって座り目を閉じたら

瞼越しで太陽が言う

 

「聞こえないの?」

 

耳を澄ますと確かに何かの声が聞こえる

 

最初はかすかで

次には頭の奥の方へとそっとささやいてきた

 

「おかえりなさい」

 

それは山の声

 

「山だ」

 

幼い頃に聞いていたゆったりと広がる声に

塩のついた重いまつ毛が持ち上がり

ぐっと目の奥が開いた

 

 

 

山は言う

 

それは信じられない言葉

 

「とても愛しているよ」

 

 

それは夢にみた言葉

 

「ありがとう」

 

 

 

ずっと聞こえなかったけど

ずっと言い続けていたと太陽が教えてくれた

 

 

 

山は言う

 

それは信じられない言葉

 

「とても愛しているよ」

 

「とても愛しているよ」

 

 

 

川面でちゃぽんと水が跳ねた

 

 

 

 

 

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 ・感想をいただきました。

 

 

私が生きてきた道のりを、素敵な言葉で綴ってくれて、読んでいて胸がつまり、涙がでてきました。

 

「感謝」は今世の私のテーマ

 

泳ぐことが生きることだった・・・そうだったな、、必死に泳いでいたな

 

衝動を抑えきれず山に向かった時の孤独な夜のこと

 

諦めないで泳ぎ続けたんだね

 

よくよくここまで、死なないで生きてこられたな

 

山はずっとそこにいて話かけてくれていたんだね

 

そんな気持ちになりました

 

とても時間をかけてくれて、心のこもった詩をプレゼントしてくださり、嬉しいです。

 

大切に、大切に胸にしまって、時に声に出して読んで心の洗濯をしようと思います

 

この詩はこれまでの私を癒やしてくれて、これからの私を支えてくれるでしょう

 

時間をかけて登美ちゃんがずっと考えてくれて嬉しいな

 

この詩は大切に大切にします

 

ありがとうございました