**無事、終了いたしました。ありがとうございました!**
■次回・・・第七回目のゲストは・・
ゲスト:かとうまほ さん/ Sipilica http://sipilica.net/
Sipilicaのアクセサリーを手に取る度に思うのは、
誰が作ったのか?が、実はとても大事なのだ・・ということ。
心に寄り添ってくれる、お守りにも近いその有り様は、
作り手への興味・・まほさんへの興味をそそります。
「人にも地球にもできるだけやさしく」を大切に、
アクセサリーで自分を発信する、Sipilicaのまほさん。
どんなお話が伺えるか、とても楽しみです♪
日時:6/17(金)19:00〜22:00(予定)
場所:【キのうえ】にて(オフィス2階部分)
参加費:1000円/キミドリ・ドリンクチケット1枚付き
お客さん:1開催/13人くらい
***
終了後のお手紙
拝啓 まほ様(Sipilica)
【お手紙・もくじ】
1.詩のプレゼント『ターコイズ』
2.心を見る目
3.誰から買うのか?誰がつくったのか?
4.仕事として・・・作品を作り続けること
5.「Sipilica」は、ほんとは、「Si」-「pilica」なのだ
6.Spilica 『登美子の部屋』お奨めアイテム
7.後記♪
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まほさま
こんにちは!
うっかり年を越えてしまう勢いで、
今年が飛んでいきそうです。
危ない所でしたが、なんとかお手紙を書くことができました。
・・みなさま、大変お待たせしました。
特に当日お話の会に参加された皆様、
登美子さんどうしたんだろうね〜と思われたと思います。
実は、あの日終わって、
毎回最初に詩から書き始めるのですが、いったん書き終わってみて
「これでいいのか?」と、自分なりに受け取ったまほさんに、今ひとつ確信が持てず、
その後、改めて2人でお会いして『裏・登美子の部屋』を開催しました。
まほさんにも、その間に、いろいろな出来事があって、
そんなお互いをふまえつつ、またお話を伺ってみて、
私や多分、皆さんも感じただろう素敵さについての深みと方向性を
(参加していない方には、さっぱり不明な書き方で申し訳ありません)
しっかりと受け取ることができました。
さてさて。
では、まほさま、そして皆様。
お手紙、相変わらず長いですが、どうぞご覧くださいませ。
1.詩のプレゼント
『ターコイズ』
わたしをじっと見つめてごらん
碧い海 珊瑚礁の群青の影
深い森 広がる空の青 光や雲と戯れ 強く弱く
わたしをそっと握ってごらん
手のひらに収まるだけの 小さな石ころ
とくとくと震える わたしの鼓動を感じるかしら?
わたしは 青い地球の欠片
全てに繋がり 映す あなたの 手のひらで
わたしは 青い命の欠片
あなたに繋がり 映す あなたの その心で
___
これが、私の中のまほさんです♪
まほさんをご存知のみなさま、どう感じられたでしょうか?
きっと、人の数分のまほさんがいるのでしょうねぇ・・♪
2. 心を見る目
まほさんとお話をしているときにいつも感じた。
私とまほさん、その時に必ず、もう一つ共にあるような・・そんな感じ。
ある言い方をすれば、言うべきことを頭で確認しながら・・とも言えるのかもしれない。
でも、私には、まほさんが、今、口にしようとする、その言葉が、
本当に間違っていないかを・・心のままであるかを、
心に投げかけながら、お話しているように感じるのだ。
子どもの頃には、学校でまとまって友達が遊んでいるときに、
1人静かに本を読む・・・そんな選択をする時もある、お子さんだったそうだ。
「どうして?」と愚問に近い質問を投げかけたところ、
「そうしたかったから・・だと思います。」と、苦笑いされた。
みんなで遊ぶのが嫌だった訳ではなく、
その時に、たまたま本を読みたかったから読んだ・・ということ。
大人になってからの、このお話の仕方から感じる印象は、
きっとお子さんの頃からずっと同じなんだろうな、と感じた。
今の自分を感じる事を大切にする、
強さにも似ているが、実は違う、まほさんの中の当たり前。
自分の心を見る目。
3.誰から買うのか?誰がつくったのか?
まほさんは、「Sipilica」を囲む、ご縁のあった人やモノとで、
「Sipilica」的スペースを将来持つことを構想しているそうだ。
今も、『ぐらするーつ』などにも、「Sipilica」の商品がおいてあるが、
フェアトレードの考えにも共通する、まほさんにとって、大事なポリシーがある。
〜〜誰がつくったのか?誰の手を通って、誰から買うのか?〜〜
ということだ。
1人よがりでない気持ちの交流と、人との繋がりを大事にしたい。。
その気持ちは、アクセサリーの材料ひとつ、作業の工程に関わる人にも、反映されている。
・・・
話しがそれるが、
もともと、ご実家でお父さまが「建築板金」の職人をされていて、
小さな頃から、金属を金槌などで打つ様子を日常的に見ていた、まほさん。
そして、美大の学生の頃に、
今とは全く違う、男性むけのハードなシルバーアクセサリー作りからはじまったのが、
「Sipilica」の源流となる。
消費の強い波に違和感を感じて、
制作の手をいったんとめて、数年、全く違う仕事に就いてらっしゃったのだが、
それが、こちら。
http://www.nh-plants.com/
今は、移転しているが、以前、江田にあっとときのスタッフだったそうだ。
オーガニックの八百屋を軸に、レストランなどもある、
ナチュラルな衣食住を提案するオシャレなオーガニックショップ。
私も、何回か行ったことがあるが、ステキなお店だった。
ここでまほさんは、
食べることを見直し、モノの循環や流通にたずさわり、感化されたそうだ。
〜人にも地球にもやさしくて、ここちよい暮らし〜を送ってほしい・・という「Sipilica」の願いも
ここでも育まれたのだろう。
そういった、一連の流れがあっての、ポリシーであり、
今の「Sipilica」があるのだ。
・・・
これからも、様々な出来事と出会いの中で、
まほさんが感じること、学ばれたことすべてが、
構想の場所に盛り込まれることとなるのだろう。
そう考えると、もう既に、何かが始まっている訳で、
とてもワクワクする。
人と手をつなぎながら、
私たちは、今日を暮らし、生きる。
その繰り返しの先にしか、未来はないのだ。
今を生きる・・・というか、今を生きるしか、やることなどないのだ。
先日電車でみた、言葉をご紹介。
『たとえ明日世界が滅びるとも、今日わたしはリンゴの木を植える』
by マルティン・ルター(宗教革命者)
4.仕事として・・・作品を作り続けること
わたしは、たくさんの作家さんとご縁があって、お付き合いをさせていただいている。
その中でも、まほさんは、仕事として、制作して売る、お金を得る。
そのことについて、正面から向き合っていらっしゃる印象の強い方だ。
私は、モノ作りをしている人たちが、
作家として、この日本で、暮らしていくことが出来ないなんてのはイヤだと、
つくづく思っている。
自分の手で淡々と作品をつくっていく。
静かに、1人で熱く、自分と向き合って作業をする。
そういう生き様があり得る、受け入れられる国であってほしいと、本当に思う。
みんなが、時間と情報に追われ、月を見上げることも忘れて生きているのでは、
突き詰めていけば平和な国づくりも、難しいと思う。
効率を優先する人ばかりでは、社会に都合がよくても、人の輪としてバランスが悪すぎると思う。
・・・そうは言っても、この不景気。
自分の思い込みばかりの作品では、売れないだろう。
特に、アースガーデンの様な、野外フェスでは、
その作品に出会った瞬間に、相手の心にひらめきを与えられるような作風、
そして、持ち帰りたくなる商品にみあった(と感じてもらえる)金額でなければならない。
参加する場に合わせて、アイテムの種類や金額を工夫。
それ以外にも、私には気づけない工夫がきっとたくさんあるだろう。
教えていただいたことを紹介すると・・・
「Sipilica」の販売スタッフさんは、
作品のイメージや、場に合わせて、スタッフさん自身も、ファッションを頭から足元まで
コーディネイトするそうだ。
また、卸しているお店にも、オリジナルの什器(「Sipilica」のアクセ専用のもの)を
持ち込まれる場合もあるらしい。その辺りにも、作家として、プロとしての意識の高さを感じる。
・・「Sipilica」のメッセージを、
商品を通して、買ってくださる人の心に伝えられること。
それを踏まえた上で、
お客様への接客の仕方や、店や棚のレイアウト、本当に様々な工夫があるのだろう。
生きていくには、お金との付き合いが必要。
どう収入を得るのか?は、仕事として作品と向き合う時、とても重要なポイントなのだ。
*おまけ*
この仕事を始めたばかりの人への、まほさんのアドバイス(登美子会話から勝手抽出)。
時には飛び込み営業するくらいの勇気を持って、
自分の作品とポリシーを伝えましょう〜♪♪(以上。登美子抽出終わり)
*****
まほさんは、体も小さく、声も大きい方ではないが、淡々とした強さを感じる。
これから、モノ作りを仕事にしようとしている方。
是非、諦めず、チャレンジしてほしい〜、そう切に願っている大人がここにもいますっ!
5.Sipilicaは、ほんとは、Si-pilicaなのだ
まほさんが創り出すアクセサリー「Sipilica」
これは、シ(とても)ピリカ(美しい)というアイヌ語だそうだ。
「Sipilica」のアクセサリーに託された、まほさんの気持ち。
「美しいものを見て、美しいと当たり前に感じられる心です。」
きれいな景色を目の前にしても、きれいと感じる心が育っていなかったら、
感じることができない。
「その感じる心を、大切にしたい。」
このお話の時の、まほさんの表情が忘れられない。
一番力のこもった瞳だった。
まほさんは、小さい頃、ご実家のある鎌倉の海辺や山で
1人自然の中で、遊ぶことも多かったそうだが、
都会で仕事を持って暮らすということは、
ともすると、この自然の与えてくれる美しさを、堪能する余裕がないままでも、
やり過ごせてしまう。
でも、夜には、みなの頭の上に、平等に月が登り、星がまたたく。
太陽も照り、そよ風も吹き、香りも届ける。
道路のすみや、住宅の小さな庭先にも、目をとめれば、花も咲き、虫も舞う。
その美しさに寄り添う心のお守りのように、
「Sipilica」のアクセサリーはあるのだ。
月。星。鳥。虹。そして、人の笑顔も。
「Sipilica」のアクセサリーに刻み込まれている、
デザインには、そんな想いが込められているのです。。
誰にでも、いつでも、当たり前にそこにある、美しさに感謝して。。
もう一度、Si-pilicaのハートで、回りを見つめ直してみては、いかがでしょうか?
あなたに微笑みかけてくれている、ステキな笑顔を、見付けられるかもしれません・・♪
__
これで、お手紙はおしまいです。
長いお手紙、読んでくださった方々、ありがとうございました。
少しでも、まほさんと「Sipilica」のハートを感じていただけると幸いです。
まほさんに、お会いになりたい方。
イベント「アースガーデン」http://www.earth-garden.jp/
に毎回ご参加いただいていますので、
是非遊びに来て下さい♪
6.Spilica 『登美子の部屋』お奨めアイテム
普段はここで、私の好きな商品のONLINEショップのページを、リンクさせるのですが、
今回は「Sipilica」のHPをご案内。(作品を見たい方は Photo
albumをご覧下さい。)
・・というのもですね、「Sipilica」ファンのみなさまは、
ブログやツイッター(@sipilicamaho)の、まほさんのお話ぶりから、色々想像されていると思うのですが、来年の「Sipilica」は、すごいです(内緒・・ふふ)。
その情報が、こちらのHPにUPされていきますので、こちら、今後目が離せません!
*News〜〜ひとつだけ、先取情報〜〜!!**
なんと「Sipilica」では、来年からはマリッジリングのオーダーメイドも始めるそうです♪♪
他にも、楽しみいっぱいの「Sipilica」。私もドキドキします!!
7 .後記
3.11以降、初めてのお手紙でした。
3.11以降の出来事で、気を抜いていると、
暗い闇に引きずり込まれそうになります。
理不尽なことばかりで悲しくなることが、たくさん続きます。
でも、闇に負けず
1人1人が小さくても、
回りを照らす存在であってほしい・・・自分もそうであろう!と、願っています。
自分が楽しくワクワクすることをやりましょう!
自分が見過ごせない問題と向き合いましょう!
下っ腹に気持ちよく力がはいってないと、
本当にふらつきそうな世の中ですから・・
今日も、楽しむぞ〜!えいえいお〜!
・・ってな位の勢いで、ため息も吹き飛ばし、笑顔いっぱい生きましょ!
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